珪酸塩白土とは

  • 正式名称: 軟質多孔性高度珪化珪酸塩白土
  • 鉱物名: 2:1型モンモリロナイト粘土
  • 産地: 秋田県横手市 八沢木地域


珪酸塩白土は、秋田県の八沢木地域で産出され、『八沢木白土』と呼ばれた白い粘土鉱物です。

イオン交換による不純物吸着をはじめとした多彩な機能性が、動物・植物・そして水や環境に対して様々な効果を発揮します。

古くは、下痢や外傷などへの ”秘薬” として使われ、『土の王様』『魔法の白土』とも呼ばれていたこともあります。

海外ではこのモンモリロナイト粘土を『千の用途を持つ魔法の粘土』と呼んでいたそうです。

動物・植物・環境に効果あり!

イオン交換のちから

珪酸塩白土はイオン交換を行なう性質を持っています。
この粘土のコロイド粒子(目に見えないほど細かい粒子)はマイナスの電気を帯びており、ここにプラスイオンである多種のミネラルを保持しています。有害物質としてはたらくプラスイオンはマイナス荷電に吸着・除去され、入れ替わりに有用なミネラルを放出します。

水の活性・浄化作用

珪酸塩白土を水に入れると、イオン交換作用で水質を向上し、活性化することで腐りづらくなります。

交換時に放出されたミネラルを含んだミネラルウォーターは、飲み水にしてももちろん良いですし、水栽培やハイドロカルチャーに使うと必要な水の交換回数を減らせます。

酸度(pH)調整

珪酸塩白土は酸度調整も行います。”酸性”であっても”アルカリ性”であっても、自身の持つ pH 6.0 に調整し、中和して環境を整えます。

植物と土壌に効果あり!

肥料効率のアップ!

固定されたリン酸がよみがえる!

リン酸は土壌中で活性アルミナと結合してしまうと固定されてしまい、植物の根が吸収できなくなってしまいます。

珪酸塩白土を入れることでこの固定は分解され、リン酸を再び吸収できる状態になります。

発根を促進する効果との相乗作用で、リン酸の吸収率が高まります。

適時肥効でチッソのコントロール!

珪酸塩白土は、肥料成分を引きつけて流出を防ぎます。

引きつけられた肥料成分は一時的にたくわえられ、必要に応じて放出します。


とくにチッソ成分はとりすぎると徒長や病虫害につながってしまいます。

珪酸塩白土が吸着することで、チッソの効きすぎを防止します。

たくわえたチッソは不足してきた時に土壌に還元しますので、無理なく・無駄なくチッソをコントロールできます。

このため、花着きや果実の食味が良くなります。

土の能力をアップ!

バラバラの単粒をまとめて団粒構造に!

珪酸塩白土は粘土の特性で、単粒構造の土をまとめ上げて団粒構造にします。

  • 単粒構造: 土の粒子が結合せずにバラバラの状態。砂質土壌や粘土質土壌など。
  • 団粒構造: 土の粒子が小さな固まりになっているため、水持ち・水はけのバランスがよい。

土にすき間をつくって、水や空気の通り道を!

珪酸塩白土は水を吸ってふくらむ ”膨潤性” と言う特性を持っています。

この性質により土壌にすき間をつくり、透水性・通気性を確保します。

膨潤性は同時に保水性の向上にもつながります。

雑菌のはたらきを抑え込む!

珪酸塩白土はカビなどの雑菌に対しても吸着します。

吸着された雑菌はその活動が抑えられます。(静菌作用

※ 珪酸塩白土は薬品ではありません。”殺菌”ではないのでご注意ください。

多孔質による多彩な効果!

珪酸塩白土は多孔質であり、土の保湿性・保温性を高めます。

異常気象などによる干害・冷害に対しても効果を発揮します。


また、多孔質であるため、有効微生物の繁殖をうながします。

堆肥や微生物資材などと組み合わせることで相乗効果が期待できるでしょう。

珪酸塩白土の成分は?

珪酸塩白土の一般化学成分分析表

基本的な珪酸塩白土(ソフトシリカ・ミリオンなど)

珪酸(SiO2)

72.96%

アルミニウム(Al2O3)

9.92%

カルシウム(CaO)

3.27%

マグネシウム(MgO)

こん跡

鉄(Fe2O3)

4.95%

ナトリウム(Na2O)

4.98%

カリウム(K2O)

0.13%

水分(H2O)

3.81%

ハイフレッシュ

珪酸(SiO2)

70.28%

アルミニウム(Al2O3)

15.27%

カルシウム(CaO)

0.49%

マグネシウム(MgO)

2.39%

鉄(Fe2O3)

1.29%

チタン(TiO2)

0.07%

強熱減量

9.56%

他 微量要素

10種類以上

      東京大学理学部化学教室 分析     

珪酸塩白土の水溶性微量要素分析

ナトリウム(Na)

アルミニウム(Al)

鉄(Fe)

チタン(Ti)

鉛(Pb)

銅(Cu)

マンガン(Mn)

銀(Ag)

ホウ素(B)

亜鉛(Zn)

錫(Sn)

ニッケル(Ni)

クロム(Cr)

その他


      財団法人日本化学研究所 分析     

珪酸塩白土の有効態成分分析試験成績

pH(H2O)

6.0

塩基置換容量(me/100g)

64.5

塩基飽和度(me/100g)

99.5

置換性塩基

(me/100g)

有効態養分量

(me/100g)

カルシウム

36.3

カルシウム

1,016

マグネシウム

22.3

マグネシウム

446

カリウム

4.0

カリウム

192

ナトリウム

1.6

ナトリウム

50



リン酸

5.7

      北海道農業試験場農芸化学部 分析