ソフトシリカは、秋田県八沢木地域で産出される天然の鉱物資源の粘土です。
学術名を『 軟質多孔性高度珪化珪酸塩白土 』 と いいます。
土壌学においては、優良粘土に分類され、土の王様と呼ばれるほどに上質です。
ソフトシリカは、薬品や肥料ではありません。植物の生育に必要な土壌作りをサポートします。
やさい・くだもの・きのこなど 栽培作物と畑や田んぼ、施設園芸などの耕作土壌に、ソフトシリカは非常に効果的です。
作物栽培土壌には、優良な粘土と腐植( 有機物の分解により生成される高分子化合物 ) が必要です。
充分な栄養分・体力を持たない土壌に化学肥料で追い肥しても、一時的な対処療法でしかなく、土壌の体質改善にはなりません。
土が1cm 積み上がるのに要する年月は、数十年、数百年といわれ…
一度作物を作付ければ、何千年分もの累積恩恵を破壊してしまうことになり、収穫後のアツい手当てが必要とされる所以です。
どのような栽培方法であれ、作物が土壌中の養分を吸い上げながら、その体を作り上げていきますから、多かれ少なかれ土壌が傷ついていることになります。
八沢木白土が、稀有な粘土( 土の最優良品 ) としての役割を発揮できるのは、自身の持つ豊富な (ー)荷電因子の働きによるもので、
(+)荷電因子の余分な物質を吸収し、土中のバランスを保つ性質にあります。[ = 塩基置換容量 ]
尚且つ、土中に必要となれば、八沢木白土が自らの手持ちを放出し、適時適肥効果を発揮します。
横手の八沢木白土に限るこの特性により、幾多の研究機関・学術関係の諸先生方が、
「 救農資材としての有効活用こそが弊社の使命である 」と、明言されていらっしゃいました。
ひとまずは、その効能を列記してみましょう。
* 土中の有害ガスや不純因子の吸収・吸着・分解作用
* 高塩基置換能( イオン交換作用 )
* 有効性微量要素( 可溶性ミネラル10種類以上 )の供給
* 土壌の団粒化促進作用
* 選択性適時適肥効果作用
* 静菌作用
* 病虫害抑制作用
* 触媒活性作用
* 保温/保湿作用
そして、ソフトシリカは 人畜・鳥類・魚貝類・果樹農作物・その他藍藻・緑藻・珪藻などプランクトン植物に対して全く無害 ( 東京都食品衛生協会の推薦状 東食推第39号 )です。
また、ソフトシリカの姉妹品は食品添加物に公認され ( 昭和42年3月 東京都立衛生研究所の食品規格基準検査成績書取得 ) て、水産漁獲物類の鮮度保持用として安全性・効果面での高い評価を得ました。
このように、ソフトシリカは併せ持つその効能により、各生産分野においてさまざまな相乗効果を遺憾なく発揮しております。
まさに、総合栽培管理資材・総合生産管理資材と唱える由縁と言えます。
50年以上前に、弊社創業者 阪本 昇(1925〜2013)が、台湾での実用・実績・効果を自ら確かめ、上海生まれの阪本が祖国である日本の農土を蘇らせたいとの思いで、国内での販売に着手した経緯があります。
その当時、必要とされる地域に、確実にお届けするための販路を模索しながらも、ソフトシリカの普及は、熱心な農家様との結びつきにより広まっていきました。
その効果・効能を伝える声は、次第に大きく力強くなり、競い合うように各地からその用途・使い方、あるいは研究成果のデータが集まってきていたのは、昭和40年代から平成にかけてのことです。
その間、食糧事情、輸送事情の変化、作物栽培や耕作技術の発達などにより、作物の種類も豊富になり、産地・地域を越え、季節を問わず、好きなものや欲しいものが食べられるようになりました。
しかし、自然の中で生を営む植物は、外界の事情を受け取れない分、自然の摂理を曲げられ、芽を出したその場の環境に甘んじて成長を続けます。
一方、土壌は手入れを怠れば、疲弊し固結していきます。
たとえ、現代の農法・技術が、様変わりしていようとも、土の力を上げるという土壌管理が自然の摂理によって生命をつなぐ生物原理から外れるものではない以上、昔の教えは現代でも変わらず通用することと考えます。
マイナスに荷電し、豊富なケイ素を保有する 土の王様「八沢木粘土」が さまざまな障害を除去し、改善へと働きかける自らの特性により、創業の当初から幾種もの作物栽培の養生に貢献してまいりました。
ソフト・シリカ株式会社は、発掘以来変わらぬ製品づくりに努めております。
また、時を経ながら多くの篤農家様、研究機関・専門学術関係の諸先生方から、多くの情報やデータをいただいてまいりました。
それは土の声に耳を傾け、作物の顔を見て、目の前の現実を観察し、ひたむきに取り組んでこられた農家様のお声です。また、諸先生方の研究成果でもあります。まさにソフトシリカの総合栽培管理資材としての役割を伝え得る生きている教材です。
それら、丁寧に書き留められた貴重な資料や報告書の中から、事実と実績を小出しにでも抽出し、改めてご紹介してまいりたいと存じます。
ご期待ください ‼︎