白菜に対する「ソフトシリカ」施用試験成績
園試第 96号 昭和52年3月25日 宮城県園芸試験場
1.担__当
栽培部そさい科_和泉 四郎・鈴木 信隆
2.目__的
野菜に対するソフトシリカの効果を検討する。
3.試験方法
_(1) 実施場所:宮城県園試内ほ場
_(2) 供試作物及び品種:結球白菜、オリンピア
_(3) 試験区
| 区 |
内容(施用量) 10a当り |
備考 |
| 1 |
無施用 0kg |
各区とも堆肥 4t 施用 |
| 2 |
ソフトシリカ 200kg |
_(4) 耕種条件
播種期:昭和52年8月10日
栽培密度:畦巾80cm、株間50cm
施肥量:N 2.5kg / P2O5 2.0kg / K2O 2.3kg(アール当り成分量)
4.結果及び考察
_(1) 8月の記録的な長雨、低温、日照不足で初期生育は各区ともよくなかった。不結球株率は無処理が多く、ソフトシリカ施用区はやや少なく、200kg区が最も少なかった。
_(2) 収量:10アール当り200kg施用区が無処理区に対してかなり高く、22.22%増となっている。
_(3) 貯蔵中の減量歩合と乾物率及び糖度:ソフトシリカの施用量を増す程減量が少なく、乾物率、 糖度は増す傾向にある。 (50kg区、100kg区、200kg区)
_(4) 以上の結果、ソフトシリカは施用量が多い程生育・収量が優れ、貯蔵中の減量の程度がゆるやかで、糖度が高かった。
_(5) 分析結果では跡地土壌のCECはソフトシリカの増施に伴い高まる傾向がみられた。
5.主要な試験データ
第1表 播種後30日の生育(9月10日)
|
項目
|
開帳巾cm |
葉数(枚) |
最大葉
|
| 葉長cm |
葉巾cm |
葉長x葉巾cm2 |
| 無 処 理 区 |
31.1 |
13.4 |
16.4 |
9.9 |
162.4 |
| ソフトシリカ200kg区 |
31.7 |
13.5 |
16.9 |
10.6 |
179.2 |
第2表 収量調査(11月28日)
|
項目
|
収量 |
1個 |
a当り
平均重
(kg) |
球径 |
不結球株 |
個数
(個) |
全重
(kg) |
調整重
(kg) |
平均重
(g) |
タテ
(cm) |
ヨコ
(cm) |
| 無 処 理 区 |
25 |
76.5 |
45.0 |
1,800 |
225.0 |
21.6 |
14.8 |
15 |
| ソフトシリカ200kg区 |
33 |
96.0 |
55.0 |
1,681 |
275.0 |
22.2 |
14.4 |
5 |
第3表 乾物率と糖度
|
項目
|
乾物率(%) |
糖度(度) |
| 無 処 理 区 |
8.36 |
4.0 |
| ソフトシリカ200kg区 |
9.58 |
5.4 |
※糖度:屈折糖度計による
第4表 葉の分析値(乾物%)
|
項目
|
N |
P2O5 |
K2O |
CaO |
Mg |
| 無処理区 |
3.39 |
0.32 |
2.54 |
2.94 |
0.54 |
| ソフトシリカ 200kg区 |
3.24 |
0.31 |
2.57 |
2.38 |
0.64 |
_1)本比較試験に当って留意すべき事は、無処理区およびソフトシリカ施用区(試験区)ともに10アー ル当り堆肥4tを投入していることである。 このような堆肥の「多量投入」を念頭においてこの成績書を吟味して下さい。
_2)一般に化学肥料のみを単用した場合(堆肥投入量が僅少の時)では、ソフトシリカの施用効果が 増大してくる。
_3)乾物率と糖度差(第3表)についても堆肥不足(化学肥料偏重)の場合ほどソフトシリカ区との格差が、一段と増大する事が認められている。
_4)乾物率と減量指数(第1図)を検討すると、堆肥不足では一段と低下傾向を見せるようです。窒素過剰と水太りと思われます。
_5)ソフトシリカ施用区の各作物に共通して認められるのは、出荷先の市場での日保ちが良い、味覚が良いと評価され価格も好条件で取引されております。
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