稲作の実技マニュアル【提言】
稲の種子胎動から収穫までの激励手法を
I 稲の種籾・育苗箱での実勢施用法
1:育 苗 期
(イ)床土混和
床土量の10〜20%のソフトシリカを混和します。
培土に混和していない場合は、覆土の上より150~200g(1箱当り)散布し散水する。
ムレ苗・濃度障害・カビの発生や徒長気味の時は、ソフトシリカを1箱当たり200~300gを上から散布し散水する。リフレッシュの場合は、500培液(水500 に対しリフレッシュ1kgを溶く)を根に届くように上から散水する。
(ロ)種籾の処理
種子消毒には10 の水にリフレッシュ10~20gを入れ浸漬する。殺菌剤(1/2当量に減らす)との混用可。
消毒の終わった籾をリフレッシュ1,000培液に浸漬する。
(ハ)催芽籾種子粉衣1
催芽籾にリフレッシュ(催芽種子量:1kgに対し、リフレッシュ200g)を粉衣をする。
実際には、袋に催芽籾とリフレッシュを入れて良く振る。
(ニ)催芽籾種子粉衣2
湛水土壌中直播種栽培の場合、酸素の供給により発芽・苗立ちを良くするためカルパー粉剤を催芽籾に粉衣しますが、その際リフレッシュを加えて同時粉衣とし
(重量比)種籾:カルパー:リフレッシュ=10:16:4
とする。
→カルパー粉剤単体より出芽・苗立ちの向上が期待される。
◎ソフトシリカやリフレッシュの施用により、酸素の供給が高くなり、環境調節能力が作用するため、発根が旺盛となり、出芽・苗立ちが良くなります。種苗の生長を見ると地上部の発芽よりも地下部即ち根の発育には酸素が不可欠です。転び苗の要因は常時深水とか床土が細か過ぎて土壌への通気不良によるもので、夜干しや芽干しをして土壌への通気による発根の促進を図ります。
ソフトシリカやリフレッシュの施用も土壌中への酸素供給により、発根促進を主目的にしています。
2:本 田 期
本田期には、「品種」「気候風土」「土壌の肥瘠」「排水の良否及び栽培条件等種々の条件」でソフトシリカやリフレッシュの施し方が違いますが、一応の基準を記します。
イ)1回目(4月10日頃 ソフトシリカ)
育苗期に床土混和や催芽籾殻粉衣により出芽・苗立ちの向上を図るわけですが、その後の生育を促進するため、本田直播・田植え前に元肥としてソフトシリカを80kg/10aを施します。これにより、苗の発根力と分けつ力が旺盛となります。
ロ)2回目(出穂前45日 ソフトシリカ)
本田は、常時湛水状態にあるため、土壌中への通気不良から根の機能が低下し根腐れ現象を誘発します。そのため実際に気温が上昇し土壌が還元状態となる出穂前45日頃に、土壌のワキ現象を抑え根の活性化とその維持のためにソフトシリカを40kg/10a施用します。
ハ)3回目(出穂前23日 リフレッシュ700倍液を70 /10a散布)
収量は、「穂数」「粒数」「登熟歩合」「千粒重」との相乗積ですから、「良質」「多収」を狙うには「必要茎数の早期確保」「登熟歩合」を高め、玄米千粒重の向上を図らねばなりません。
稲の開花順序を見ると、一穂の全部の粒が一斉に咲くのではなく、上部の花から下部の花へと咲き、一穂が咲き終わるまでには5〜7日、一株では9〜12日を要します。従って、早く咲いた花ほど登熟が良くなるため、一穂の「上部半分を強勢穎(えい)花」、「下部半分を弱勢穎花」と呼びます。強勢穎花の登熟が良好な事は申すまでもありません。さらに米の72%は澱粉で、その澱粉は「光+水+炭酸ガス」とから同化作用により合成されるので、葉身を水平にではなく「直立型に」して受光態勢を良くすることが肝要です。窒素多用では、水平型になりがちなので、肥効の調整が必要です。珪酸やカリの吸収を促し直立型にする(炭酸同化作用の活性化→澱粉への転化・充実促進)と登熟の向上が期待されます。
※ソフトシリカとリフレッシュの施用理由と目的
まず第2回目の出穂前45日のソフトシリカ施用はその頃の気温上昇により土壌が還元状態となり、ワキ現象が多発し易くなるのもこの頃からです。そのため2回目にソフトシリカを施し、ワキ現象の抑制を図ります。還元状態をもたらす悪性ガスを捕捉消去するのもソフトシリカの役割です。またこの頃が栄養成長から生殖成長期への交代期でもあり、稲体の生理活性を支援しなければなりません。
さらに、多収を狙うには、例えばコシヒカリで10俵/10aを上げるには、約3万粒/m2当たり粒数を必要とします。
一方、穎花分化期は出穂前25日頃の幼穂形成期ですが、分化した穎花が全部粒となる訳ですはなく「肥切れ」「根腐れ」「病害虫及び気象災害」などにより、途中退化穎花となるものもあり、粒数決定期は出穂前16日と言われています。なお、千粒重を高めるには、入れ物(容器)たる籾殻の大きさとその中身たる米粒の発育=登熟が良くなる事が不可欠条件です。出穂前16日は籾殻の大きさの決定期にも当たります。従ってその条件を良くするため、出穂前16日より1週間前=出穂前23日にリフレッシュ700倍液を70 /10a施用します。
二)4回目(出穂後7日 リフレッシュ)
開花・受精後1週間頃から米粒に澱粉が集積し始め、その後急速に集積し、出穂後25日位で約70%の澱粉が集積して登熟が完了するのは品種と条件にもよりますが、出穂後35〜50日となっています。
しかし、「登熟最盛期」すなわち千粒重が急速に増大するのは、出穂後14日と言われるので、その1週間前の出穂後7日頃に2回目同様にリフレッシュ700倍液を70 /10aを施用します。
II 稲の倒伏防止と登熟応援に!
リフレッシュの水田流し込み法
ポイントは、水田の水をいったん落とし、水深を1〜2cmにすることが大切です。
もちろん水口を塞ぎ畦畔にネズミ穴や低い所があえば補修します。
次に、水口から灌漑水を流入させリフレッシュ1kgパックのスミを切り、水口へ少しずつ落としていきます。この場合、水口辺りに多少のリフレッシュが溜まることがあっても大丈夫です。
流入する水の勢いで分散し流入水と共に水田全面へ流れに乗って運ばれて行きます。この要領で 2kg/10a 当たり施用して下さい。水田の水位が7〜8cm位上昇するまで灌漑水を入れ止水します。必要な時間は2〜3分位です。
◎注 意 点
- 施用後3〜4日間はそのままとし、自然減水に委ねます。
- かけ流し田、極端な漏水田、高低差の激しい水田では行えません。
- 水口が2ヶ所以上ある場合は、リフレッシュを投入した以外の水口からは灌漑水を流入させない。
- 中干し後の流し込み施用には、田土に亀裂ができていても差し支えはありません。リフレッシュで改質された水は土層へ染み込み易く、早く根に好影響を及ぼします。
◎特 徴
- 天候に左右されることがなく、施用できます。
- 水田の中に入らないで、簡単な方法で施用できます。
- 水に溶かす必要もなく、作業手間が短縮できます。
◎リフレッシュの作用機能と効果
- 水田の水質浄化・水質維持。
- 水田の水を活性水に改質し、稲体に活力を与えます。
- 有効性ミネラルを供給し、珪化細胞の発達とあわせて稲体を強健にします。
- 施肥分を有行に利用させ、環境条件を調整して正常な生育へと支援します。
◎施用時期の目的
- 初期には:苗の活着、発根促進。
- 中期には:花卉形成の正常保持、花芽分化を促進、開花促進。
- 後期には:リン酸肥効促進、茎葉体の健全化、登熟歩合の向上、品質向上。
III 乳苗におけるソフトシリカ、リフレッシュの使用法
1)圃場にソフトシリカ80kg(4袋)/10a
2)種子消毒には、10〜20g/10 を入れ浸漬します。殺菌剤(1/2当量に減らす)との混用可
3)リフレッシュ500倍液で、マットに浸漬します。
4)覆土にソフトシリカを混合。(用土の10〜20%)
または、種籾を半日日陰干し後、リフレッシュで粉衣します。粉衣後、良く乾いてから播種すること。(リフレッシュ200g/種籾1kg)
5)出穂45日前に根腐れ防止のため、ソフトシリカ40kg(2袋)を散布します。
※水を落としてから散布してください。
または、中干し後流水時にリフレッシュ2kg(袋のスミを切ったもの)を本圃の水の取り口より流し込みます。(同時追肥・混用可。この用法では、規定数量で溶いて施肥します。)
6)出穂前23日頃と出穂後7日頃にリフレッシュ700倍液を各1回ずつ散布します。
例)出穂予定日8月15日の場合、出穂前7月23日、出穂後8月22日
登熟歩合・玄米千粒重のアップ
(リフレッシュ100gに対して水70 /10a)
7)ムレ苗、濃度障害、カビ発生や徒長気味の時は、リフレッシュ500倍液を散布します。
※稲つくりを要約します。
ソフトシリカやリフレッシュの施用により、土壌中の通気がよくなり、育苗期の出芽・苗立ちが良くなるばかりでなく、本田期のワキ現象抑制により根群の発達が良化し、根の機能も生育後期まで維持される結果、葉身が直立型となり受光態勢が良くなり更に根の機能が長く保持されるから倒伏しにくくなり、結果として登熟向上、千粒重の増大に良質・多収が期待されます。
農家の皆様には、安全性・良質を重視する健康な稲づくりに精進されんことを念願してやみません。
ソフト・シリカ株式会社
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