この珪酸塩白土は、大正10(1921)年、現在の秋田県横手市出身の鉱山師・熊谷富治氏により発見されました。当時、詳しい調査は行われていませんでしたが、地元では「八沢木白土」と呼ばれ、昔から“秘薬”として人々に使用されていました。
戦後、熊谷氏により八沢木白土が再調査され、その結果「この八沢木白土は天然のゼオライトを含有しているモンモリロナイト粘土で、かなり優良な粘土鉱物である」ことが判明しました。
このモンモリロナイト粘土は、外国では「千の用途を持つ魔法の粘土」と呼ばれる、世にも不思議な粘土です。
昭和31年5月の「通産省工業技術院地質調査所」による『秋田県横手及び八沢木白土調査報告書』では、“本邦稀有な沸石を含む粘土であることが判明し、その粘土の利用方面の研究は着々と続行されている。”と調査結果を発表された経緯があります。その後、学術研究と現地調査が重ねられた結果、モルデン系及びクリノフチロル系のゼオライトを含有していることが確認されました。
このモルデン系及びクリノフチロル系ゼオライトは、高いイオン交換容量、交換性塩基含量を持っている鉱物成分であり、土壌改良に適していることが確認されています。
その後、当時、東京の晴海在住であった谷村静江氏とともに「家庭園芸用 ミリオン」の商品化が手がけられました (右写真)。そして「家庭園芸用 ミリオン」は種苗会社のご理解とご協力を賜り、また、園芸研究家や花卉愛好家の語り伝えによる「口コミ」の力も大きく、多くの方々の力により、世に伝わり、広まるようになりました。